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きまぐれ・あとらんだむ



いろいろセレクション/「花の手拍子」(2004.01.01)





(英亜里(はなぶさあり)の「花の手拍子」、1968(昭和43)年12月。)



1968(昭和43)年に発足したCBSソニー(現、ソニー・ミュージック)の第1回新譜の発売は9月5日。
そのときの目玉はフォーリーブスのデビュー盤「オリビアの調べ」と、英亜里のデビュー盤「花を咲かせて」だった。
英亜里はCBSソニーとの契約第1号タレントとして期待を集め、「ソニー演歌」のキャッチフレーズで売り出して
「花を咲かせて」はそこそこのヒット(オリコン47位)となり、12月発売の第二弾シングル「花の手拍子」のヒットで
多くの人に名前を知られるようになった。演歌から連想するジメシメしたイメージとは違い、浜口庫之助作詞・作曲
によるポップス調歌謡で、歌詞の最後の「♪タンタンタン・・・」というところが印象深い。B面の「恋の熱帯魚」は
一転してGSサウンドで、彼女の得意な民謡調のフレーズを織り込んだ民謡GSとでも言うべき作品。
当時、NHKテレビ番組「若い民謡」に出演していたこともある彼女ならではの佳曲である。
英亜里はその後、ビクター、テイチク、TRIO、コロムビアなどに多くの作品を残しているが、ビクター時代に
マヒナスターズの作品をカバーした「愛してはいけない」は今でも人気が高い。

1971(昭和46)年の「りんどう小唄」は、最近になってNHKテレビ番組「コメディお江戸でござる」の中で
オリジナル・ソングとして由紀さおりが歌って再登場している。この曲元々は、1969(昭和44)年に公開された
加山雄三の主演による東宝映画「フレッシュマン若大将」の挿入歌として加山雄三によって歌われたもので、
2年後に英亜里がシングルとして発売、加山雄三による歌唱は1972(昭和47)年のアルバム「演歌流し歌」の
中に収録されている。作曲は弾厚作、作詞の峰森一早季とは、加山の母親で女優だった小桜葉子のペンネーム
である。因みに、加山雄三のアルバム「演歌流し歌」はオリジナルはこの1曲のみで、他はすべてカバー作品で、
それも「旅姿三人男」、「港町ブルース」、「人生劇場」、「いっぽんどっこの唄」などが収録された異色盤だった。
なお、「フレッシュマン若大将」の映画サントラ・バージョンによる「りんどう小唄」は、CD「若大将トラックス」の中で
聞くことができる。





(振付がついて踊れる、英亜里の「りんどう小唄」、1971(昭和46)年9月。)